令和2年区議会予算特別委員会 総括質疑

2020年03月05日 江口じゅん子区議

総括質疑での江口区議の質疑応答を抜粋しまとめたものです。
ご了承ください。

資料1-資産等の有効活用による経営改善 >>

資料2-4年間の目標に対する進捗状況 >>

行革~ふじみ荘について

江口じゅん子

行革について伺いたいと思います。

先般五常人委員会に「新実施計画(後期)」の成果達成状況の報告がありました。
その資料パネルにしております。五常人委員会での報告の中に「世田谷区新実施計画(後期)行政経営改革10の視点」に基づく取り組み、4年間の目標に対する進捗状況という文書がありました。
ここに◎は計画より進んでいます。
○と△こういった表記があって、△は計画より遅れているとあります。この中でふじみ荘についてはどういうふうになっているかと言うと、ここにありますけれども、老人休養ホームふじみ荘の有効活用として、施設整備が進捗状況として◎の表記になっております。
私どもは◎の評価これに大いに疑問を持っております。そもそも「新実施計画後期」ではふじみ荘の方向性についてどう書かれているか振り返ってみたいと思います。

ここに「新実施計画(後期)」がありましてその部分の198ページ、抜粋になっているんですが、新実施計画後期ではふじみ荘についてどう書かれているかというと、まず基本方針、「3、資産等の有効活用による経営改善の視点」としては公有財産等の有効活用というふうにありまして、区有地、公共施設等を有効活用し、民間と連携した施設整備、運営や区民ニーズに応じた民間施設の誘致を進め、経費抑制や公共的サービスの充実を図りますと、この視点について老人休養ホームふじみ荘の有効活用と施設整備が書かれているんですね。
この取組内容を読みますと、30年度からの指定管理期間において、宿泊機能の一部見直しと介護予防事業を始めとした様々な事業の実施等によって、施設の有効活用を進めます。また民間資本導入も含め、施設の改修工事に向けた取り組みを進めます、とこのように取り組み内容は表記をされています。

そして実現に向けた取り組みは、施設の有効活用及び改修工事に向けた取り組みとありまして、スケジュールとしては、平成30年度は施設の有効活用及び改修工事に向けた調整、そして2021年度は改修工事というように書いてあるんです。
それにもかかわらず今議会にふじみ荘の廃止提案がありました。当初の行革計画に書かれている取り組み内容の、4年間の目標大きく変わっているんです。
それなのになぜ4年間の目標に関する進捗状況が、この◎、計画より進んでいるになるんでしょうか。
ふじみ荘はこの間当初方針に基づきサウンディング調査をしたが、結局手を挙げる業者はありませんでした、という結果です。つまり新実施計画の10の視点から言えば、ここに書いてありますけれど、民間と連携した施設整備運営や区民ニーズに応じた民間施設の誘致を進め、経費抑制や公共的サービスの充実は測れなかったということです。
それにもかかわらずこの◎、つまりこの方針ではふじみ荘はサウンディングででは上がらなかったのでそれ自体はもう失敗ということですよね。
それにもかかわらずなぜこの◎表記になったのか所管の考えを考えを伺います。

中村 政策経営部長

ふじみ荘につきましては、今お話しありました通り、当初、民間資本を活用した施設整備に取り組むこととしていました。
その後高齢者の社会参加や健康増進支援、これは拠点型の施設整備からより幅広い支援を行う仕組みに政策転換をすることとして、令和2年度末をもって廃止をすることを判断したところです。

このたびお示ししました新実施計画の推進状況の、厚い冊子の方ですけれども、ここではこうした政策変換に伴い、ふじみ荘についてこれまで、そちらのフリップの方でお示しいただいた公共施設の有効活用の取り組みに位置づけていたものを、他のページの事業手法の見直しによる効率化のほうの取り組み項目に位置づけ直したものです。
ただ一方で横長のフリップのほうのものは2月25・26に五常任委員会に報告した成果の達成状況の一覧ですけれども、こちらの方と整合性を欠いていたことは事実です。

一覧表のほうにおいては◎とか△の表示ではなくてこのふじみ荘の経緯について丁寧に記載すべきだったと考えております。この点については申し訳ありませんでした。以上です。

江口じゅん子

政策転換をしたのはいつでしょうか?

中村 政策経営部長

日付は手持ちがございませんけれども政策会議等庁議の中で最終的には決定をしているものです。以上です。

江口じゅん子

具体的な日付ではなくて年が明けてからなのか、それともその前なのか、それぐらいは教えていただきたいなと思います。

中村 政策経営部長

年末か年明けの庁議が節目になったと記憶をしております。

江口じゅん子

年末か年明けの庁議で転換をしたと、大変短期間で実施計画の位置づけを変えたと言うことです。
しかし政策転換、区として大変大きいことだと思っております。今部長の方から丁寧な説明が欠けていたというのはまさにその通りで、議会にも区民にも政策転換をしたと、そういった丁寧な説明はなくて、文章中の整合性を欠いたというのでは不十分ではないかと思います。今後ぜひ改善をしていただきたいと要望します。

そして区長に伺うのですが私どもはこの◎表記、これは区長の目指してきた行革の考え方と違うと捉えています。区長はこれまでサービスを細かくカットする行革ではなくて、手法の転換などで財政構造体質を改善する行革に取り組むと表明してきました。しかし今般のふじみ荘ではどうでしょうか。

私も声を伺いましたが、利用者の多くが求める大浴場は、大蔵、千歳などの施設では代替施設となりません。身近な地域での新たな事業の具現化もされていません。
ふじみ荘廃止のこの◎表記、これは区民から見れば熊本先生と同様の行革と捉えられるのではないでしょうか、誤解を与えるものと考えます。区長自らこのような表現は違うと明確に否定する必要があるのではないでしょうか。伺います。

保坂区長

私ども車座集会で何箇所かで、この問題について説明を求める、あるいはその反対であるというご意見をいただいたところです。
先ほど政策経営部長から整合性を欠いた資料であると、そしてまたご指摘のところに◎という表記は誤解を招くものであり、適切ではなかったと考えている、という説明がありましたが、江口議員のご指摘のような意図はなかったと明確に答弁させていただきます。否定させていただきます。

江口じゅん子

私が申し上げた、誤解を与えるものではないかと、前区政と同様の行革ではないですか、ということにたいしては明確に否定をするということなので、受け止めたいと思います。

ただわが党は今般の廃止提案は区長の区政運営の基本方針から外れているのではないか、とこのように重く受け止めております。
これまで区長は区民との参加と協働の考えを基盤に、車座集会などで区長自ら直接区民の声に耳を傾けて来られました。

しかし今回のふじみ荘の政策転換について、つまり存続から一転して廃止するという大きな変更について、区長は区民の声聞かれたのでしょうか?区民からは存続を求める声や利用者区民の声も聞かないまま、突然廃止計画を示すという、こういう区政運営のあり方に対しての不満の声など寄せられています。
今からでも利用者地元の町会、自治会または高齢者団体等、区民関係者の意見を区長自身が直接聞く場を設けるべきと考えますがいかがでしょうか?

保坂 区長

先程の車座集会の場、そしてその後にですね、このふじみ荘廃止について反対であるという申し入れなどもいただいております。

ふじみ荘については高齢者の健康増進や憩の場として区民の皆様に長年利用されてきた施設であると認識しています。
しかしながら高齢者人口が増加する中、高齢者の孤立防止や健康寿命の延伸などが重要な課題になっていて、ふじみ荘のような拠点型の施設整備から、健康寿命の延伸に効果があるとされる、社会参加の促進に向け、つまり別の形で就労や身近な地域での社会参加に力点を置く政策転換を行ったものであります。

一方、ご指摘の今後利用者や区民の皆様からの声を聞く機会を設けて、丁寧に対応して参りたいと思います。

江口じゅん子

利用者の声を聞くということで、利用者だけに限定をしないで、やはり広く区民の声を聞いていただきたいと重ねて要望します。
そして日本共産党としては廃止計画については、こうした声をしっかり聞いた上で区としてゼロベースで検討すべきと、このことを強く求めたいと思います。

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