令和3年 決算特別委員会 企画総務領域

2021年10月01日 江口じゅん子区議

国分寺崖線下の成城3・4丁目、喜多見8丁目等の避難所確保について

江口 じゅん子

日本共産党の質疑を始めます。

私からは、国分寺崖線の下にある、特に成城三丁目、四丁目、喜多見八丁目などの避難できる避難所確保について伺います。

等高線地図で説明をします。この濃い茶色が、崖線上の成城の住宅街になります。高さ四十から四十五メートルの高台です。色が変わるごとに五メートルずつ下がります。オレンジ色、ベージュ、黄色と下がって、黄緑色の崖線の下になり、ここの崖線下と成城の崖線の上では二十メートル高低差があります。等高線の幅が狭いことも分かると思います。それだけ坂道が急ということです。

これは野川です。これが小田急線。野川と小田急線を挟み、ざっくり言うと、これが成城四丁目、三丁目、喜多見九丁目、八丁目。地図にはないんですが、こっちが成城学園前駅で、さらにその奥に水害時、土砂災害時の避難所となる砧支所があります。

この崖線下の地域では、令和元年の台風十九号、また今年夏の豪雨など、近年、大雨や土砂災害など警報の発令が多くなっています。しかし、地域の方からは、大雨の中、高低差二十メートルの長い急な坂道を上って崖線の上に出て、さらに砧支所まで行くのに、大人の足で二十分から三十分もかかる。年寄りも小さい子どももいる、とても行けない、何とかならないかなどの声が多く届いています。

台風十九号の際は、喜多見八丁目、野川沿いの方から、妻は車椅子、電車も止まり車もない。避難しろと言うが、砧総合支所まで行けないとSOSの電話も来ました。

大雨の際、二階の垂直避難も可能ですが、地域には平家、アパート、マンションなど集合住宅もあります。野川の目の前に住む方からは、二階の避難を考えているが、想定外の災害が多くなっている、今のうちに喜多見駅周辺で避難所を確保できないかとの要望も伺っています。

早めの避難、また縁故避難なども重要で、私も警報発令時、この地域の方々に早めの避難を呼びかけます。

しかし、高齢で足も悪いのに食料を持って坂を上がって支所までとても行けない、支所にはで横になる場所もないでしょう、早めの避難と言われてもとか、うちは三世帯の六人家族、子どもも小さい、縁故避難できる知り合いもいないしとか、避難をちゅうちょする方が多くて、早めの避難をしない、できない方がとても多いと実感しています。

豪雨時、野川氾濫の可能性があるので、崖線上の垂直避難は承知をしています。しかし、それが困難な物理的条件と、地域の方々は介護など様々な事情を持っています。

命最優先で早めの避難を実現する方策の一つとして、例えば喜多見駅前のサミットと災害協定を結ぶなど避難しやすい避難所確保を求め、伺います。

長谷川 災害対策課長

水害時の避難所は、風水害対策総点検の中で、区民の皆様や区議会の御意見をいただきながら、多くの方々が安全に避難できるよう計画したところでございます。避難所までの安全な避難ルートは確保されるかなど、地域の御意見を踏まえながら開設する施設を決めた経緯がございます。

当該地域では、その他、喜多見地区会館を土砂災害の予備避難所としており、八月十五日のような浸水害の避難指示を伴わない土砂災害単独の避難指示が発令されるなどしておりますことから、今後活用していきたいと考えております。

水害時避難所は、区の職員が交代で運営に当たる体制を基本としております。地域住民のお力もお借りしながら運営することとしておりまして、避難所ごとに個別調整を行ってございます。

避難所の拡充を検討するとした場合には、区職員の配置ですとかそういったことを精査の上で、地域と意見交換をしながら役割分担等検討する必要があると考えてございます。

このような背景があることを踏まえつつ、地域から水害時の避難所に係る御要望などがありました場合は、関係所管と連携いたしまして、安全を最優先とした適切な避難行動につなげていくための様々な工夫について検討するとともに、改めて周知啓発などに努めてまいります。

江口 じゅん子

検討を進めてください。

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