令和3年 予算特別委員会 都市整備領域

2021年3月17日 江口じゅん子区議

公共交通不便地域対策について

江口じゅん子

1、日本共産党の質疑を始めます。私からは、公共交通不便地域対策について、砧地域の令和4年度早期の実証運行を求め、伺います。

1)・昨年7月、実証運行に向けての需要予測調査アンケートが実施されました。

・結果は、実証運行移行に必要な条件である、運行経費の収支率30%以上をクリアしました。

・砧がモデル地区に選ばれ、地域と共に検討が行われ、今年で5年目。地域の方々の多大なご協力・ご努力と、区の粘り強い取り組みが、機運を高め、コロナ禍の厳しい状況でしたが、先ず条件クリアに結実した、と思っています。

・本来なら来年度、実証運行予定でしたが、区は『コロナ禍の見通しが不透明な状況下』等として、見送りました。

・本事業は実証運行で、運行経費の収支率が40%以上、かつ運行欠損額が750万円以内が、本格運行移行条件です。コロナ禍での実証運行では予測通りの乗車が見込めるか不透明であり、今般の判断は、妥当と考えます。

・この間、地域からは、「一体モデル運行はいつなのか?」等多くの声を伺っています。

・今年1月の、区と地域との勉強会も中止になりました。

Q①、区からの実証運行延期等の地域への正式説明はこれからです。今後どうしていくのか、見通し含め、説明と理解を得る必要があります。

・令和3年度を実証運行に向けての、地域と共同しての大切な準備期間と位置づけ、令和4年度の早期実証運行を目指し、取り組みを求めます。部長に見解を伺います。

道路・交通計画部長

平成28年度より公共交通不便地域対策の調査・検討を進め、これまで、砧モデル地区の地元町会や商店街の方々を含む地域の方々のご協力を得ながら調査・検討を進めてまいりました。

昨年7月には、地元勉強会、協議会での議論も踏まえた運行ルート案に基づく需要予測アンケートを実施したところでございます。

需要予測アンケートでは一定の需要が確認できたものの、今後の新型コロナウイルスの感染拡大の状況等が全く見通せない中で実証運行を行い、継続運行の可否等を判断するのではなく、区民へのワクチン接種による効果等も踏まえ、できるだけ良い条件の下で実証運行を行う必要があるものと考え、令和3年度の実証運行は見送り、令和4年度の実証運行に向けた検討・取り組みを行うことといたしました。

地域の皆様へは、できるだけ早く、勉強会開催を通じて、この間の経緯や今後の取組み等についてご説明したいと考えておりますが、緊急事態宣言下にあることから、まずは、3月中にニュース臨時号の送付と区ホームページの掲載による周知を予定しております。

江口じゅん子

2)Q②、ご答弁に合った、勉強会は、地域住民への広報・周知そして参画を促す大切な場です。

・コロナ禍ですが、多くの方々にご参加頂けるよう、複数の集会施設での分散型、また学校・保育園、高齢者クラブや障害者施設等への出張型、更にネット配信・SNS等工夫して、早期開催を求めます。

交通政策課長

委員よりご指摘いただいた手法については、多くの方々にご参加いただきご意見をいただける有効な手法だと認識しております。高齢者の方々の使いやすさ、参加しやすさの観点も踏まえながらも、ご提案いただいた手法については、勉強会の参加者等にもご意向をお聞きし、多くの方々にご参加いただける手法で進めてまいります。

「砧・大蔵交通不便地域を考える会」からの要望書について

江口じゅん子

3)・昨年11月、区長や地元区議等に対し、長年、ミニバスを通す活動を続けている「砧・大蔵交通不便地域を考える会」から、要望書が届けられました。

・そのなかに、「コロナ禍の下での砧地域の住民の声」もあり、紹介します。

・砧1丁目 80代「祖師ヶ谷大蔵駅方面に行きたいが、娘が来た時でないといけない。バスが通れば近所の人と行けるので、買い物したり美味しいものを食べたり、街の様子も見たい」

砧3丁目 80代「コロナで家に閉じこもっていたが、久しぶりに祖師谷温泉21に行き、バス停で知人と言葉を交わしたら、頭がスカッとした。ミニバスの運行を早く進めてほしい。」

砧4丁目 60代「デイに通っていた92歳の母がコロナ禍で半年休んだら、足腰が弱くなり、認知も低下した。高齢者には外出して刺激を受けることが大切と思った。運行が待ち遠しい。」等々です。

・新たな移動手段である、ワゴン車型ミニバスの、メインターゲットの高齢者にとって、『自分の行きたいところに外出したい、他者と交流したい』、『そのことで気持ちが晴れる、元気になる』、という声が多いのが特徴的と感じました。移動支援のみならず、生活の質が向上し、介護やフレイル予防等期待できます。

Q③、・更に、運行実現に向けての機運醸成等の活動への多様な個人・団体の参画・協働が必要です。これらを通して、地域の活性化も展望出来るのではないでしょうか。。

・区も、需要予測調査アンケートの考察として、「移動支援だけでなく、地域社会と関わり をもち、多様に活動できる環境づくりに繋げる」必要性を言及し、沿線マップ等に取り組むとしています。今後の具体的取り組みを伺います。

交通政策課長

コミュニティ交通の利用は、移動そのものが目的ではなく、移動先で買い物や通院、運動や人との交流等を通じた社会参加にあるものと認識しております。

昨年実施しました需要予測アンケート調査では、コミュニティ交通が導入された場合の日常生活の変化について、「外出頻度が増える」と回答した65歳以上の方の割合が65歳未満の方よりも高く、また、期待する効果として「身体を動かす機会が増える」「人と接する機会や新たな出会いが増える」の選択割合も同様に65歳以上の方の方が多いという結果となりました。

来年度の機運醸成の取り組みの一つといたしましては、お話のありました沿線マップ作り、試走動画なども例として挙げております。

また、地域の魅力を一番熟知しているのは、地元の方々であり、ルート沿線マップ等を作成する場合は、地域の方々からのルート案沿線の見どころや穴場等の情報が重要であると考えております。

この取り組みが様々な活動に波及する可能性もあると考えておりますので、まずは、来年度の活動について、地域の方々のご意見をお聞きし、地元協議会の方々等と連携した取り組みを検討してまいります。

江口じゅん子

4)Q④、この質問の最後に、ハード面では、来年度バス停・運行ルートを決定し、安全対策も着実に進めて頂きたく、伺います。

交通政策課長

運行ルートにつきましては、これまでに、地域の声をお聞きし複数の案を作成し、複数の案へのアンケートを実施後、運行ルート案を決定いたしました。

また、バス停については、安全な場所への設置が必要となることから、交通管理者との立ち合いを実施しており、今後、実証運行にあわせて、バス停を設置することとなります。

バス停の設置にあたりましては、地先の方々のご協力をいただく必要があり、そのため、地域の方々と連携しながら進めていきたいと考えております。

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