平成25年予算特別委員会 都市整備委員会所管質疑

2013年03月14日 江口じゅん子区議

機能補償道路について

江口じゅん子

私は、外環道について、特に機能補償道路とまちづくりについて質問を行います。

昨年十二月、大蔵五丁目の準備工事用地から、環境基準を超える鉛、ヒ素、セレンが検出された旨の情報提供がありました。

これは昨年三月、同地から環境基準を超える鉛が検出され、住民からは、産廃が埋められてきた土地であり、もっと詳しく調査を行ってほしい、そういった要望があり、また、議会では、我が党も、そして他の会派も詳しい調査を求め、そうしたことで国が十月にメッシュ状の土壌の再調査を行ったという経過があるんです。

しかし、この件に関しての住民説明会は開催されず、現在準備工事が進行しています。区長が区有地許可の条件として出した七項目の要望では、地元住民への十分な情報提供を図られたい、こういったことを明記しています。

この七項目の要望に立って、区長も、区も国やNEXCOに何度でも区民の生活、環境を守る立場できちんと働きかける、時には抗議することを求めます。

それでは、機能補償道路について伺います。

二月七、八、九日に、東名ジャンクションの機能補償道路素案の説明会がオープンハウス形式で行われ、延べ百九十名が参加しました。機能補償道路とは何か、御説明をお願いいたします。

筒井 道路計画・外環調整課長

お話しの機能補償道路でございますが、これは外環道のジャンクションができることにより従前の道路が分断されることになります。

そうした場合につきまして、その道路が従前から持っていた機能を代替する機能を持つ道路のことを言ってございます。

道路には、交通や物流とのアクセス機能に加えまして、災害時における避難路や消防活動、延焼防止といった防災空間の機能のほか、多くの機能がございます。

これらの機能を担保するために、原因者である事業者の負担により、従前道路と同等以上の規格で、事業者によって再整備していただくことになります。

江口じゅん子

今御説明がございましたけれども、要するに、これまで使っていた生活道路が外環整備によってなくなってしまって、その代替のために新たに整備される道路のことを機能補償道路というんですね。つまり、暫定的な道路ではなくて恒久的な道路ということです。

では、なくなる既存の生活道路、そして整備される機能補償道路の数は何本で、その距離をお伺いしたいんですが、お願いいたします。

筒井 道路計画・外環調整課長

外環道整備により廃止される道路、機能補償道路ということの対象になる道路でございますが、機能補償道路としてつけかえる道路の本数や延長につきましては、まだ現在の段階では素案段階でありますので、区としてはまだ正確な数字については把握してございません。

図上におきましては、おおよその計測でございますが、廃止される道路につきましては、とり方によりますが、東名ジャンクションで約四十一カ所、約二千八百メートル、中央ジャンクションにおきましては十三カ所、約六百メートル程度になるものと考えてございます。

なお、機能補償道路につきまして新たにできるものについては、当然これらの道路が持っていた役割に見合ったものが整備されるものと考えてございます。

当然ながら、これが整理集約されてきますので、東名ジャンクションにおきましては新たにできる道路につきましては約十カ所、約二千四百メートル、中央ジャンクションにおいては約五カ所、約六百メートル程度となってございます。

江口じゅん子

詳しい御説明をありがとうございます。

東名では、なくなる生活道路四十一カ所、二千八百メートル、新しくつくられるのが四十一から十カ所に減らされてしまって二千四百メートル、距離も短くなる、そういったことだったんですね。

この東名ジャンクションは東京ドーム二・五個分の敷地につくられるのですから、なくなる生活道路も、そして新たに整備される機能補償道路も実にたくさんある、そういったことが理解できました。

それでは、機能補償道路というのは区道になるのかお伺いいたします。

筒井 道路計画・外環調整課長

機能補償道路でございますが、現在の区道の代替として機能することになりますので、区道として私どものほうで管理することになります。

江口じゅん子

それでは、区道を新たに認定するためには議会の議決が必要になりますが、その法的な根拠について確認します。

筒井 道路計画・外環調整課長

東名ジャンクションの機能補償道路につきまして認定することになりますのは、あくまで道路法第八条第二項ということになります。

江口じゅん子

おっしゃられたとおり、市町村道の路線の認定は道路法第八条第二項で定められています。ちょっと読みます。

市町村長が前項の規定により路線を認定しようとする場合においては、あらかじめ当該市町村の議会の議決を得なければならない、このように書かれています。そして、路線の廃止または変更に関しても、第十条第三項で議会の議決が必要と定められています。

区道を新しく認定する、そして廃止、変更することは、区民の生活や利益、こういったことに大きく影響することであり、だからこそ議会の議決が必要となっているんです。

このたび、東名ジャンクション周辺地域では、今まで日常生活で日々使用していた多くの生活道路がなくなる、そして恒久的な機能補償道路がつくられるのですから、地元住民の声を丁寧に聞き、それを反映させる必要があると考え、以下、具体的に伺ってまいります。

まず、機能補償道路素案策定に区はどのようにかかわられたのでしょうか、どのように住民の意見、声を集め、素案に反映させたのかお伺いいたします。

筒井 道路計画・外環調整課長

機能補償道路の素案策定に当たりまして、計画当初より課題となってきました機能補償道路の計画でございます。

昨年六月に事業者による案のたたき台の提示がございまして、国、東京都、区、高速道路会社の間で調整を図ってきたところです。

区といたしましては、主に道路への出入り口が確保されていない土地、宅地はないか、行きどまりや使いにくく危険な形状の道路となっていないかなど、機能補償にとどまらず、適切な道路管理者としての視点を加え検証と調整を行ってきたところです。

また、あわせまして、地域の将来を見据えた土地利用や、災害に強いまちづくりに生かせる道路の配置や幅員、道路ネットワークの構成など、まちづくりの視点からも意見や要望を述べてきているところでございます。

国は、これらの意見をもとに素案を作成いたしまして、先日行われました機能補償道路説明会において、区民の皆様に意見を求めてまいりましたが、区といたしましても、これらの意見に耳を傾けながら、今後も国との協議を進めてまいりたいと考えております。

江口じゅん子

素案策定に当たって、区は地元住民の声を聞いたのか伺っているんですが、いかがでしょうか。

筒井 道路計画・外環調整課長

事業者のほうの案ということでたたき台が出てまいりましたので、私どもとしましては、道路管理者としての視点でこれをつくらせていただきまして、それをもとに、今回の説明会の中で地元の意見を聞いていただく。

それを私どものほうにまたフィードバックしていただいて、それをもとに、国と改めて調整していくということになります。

江口じゅん子

要するに、素案策定に当たっては、地元住民の声を聞いてこなかった、そういうことなんですよね。私、それは本当に大きな問題だと思います。まずそのことを指摘させていただきます。

それでは、素案策定が説明された二月のオープンハウスで寄せられた住民の声は何件か、そしてどういったものがあったのかお伺いします。

筒井 道路計画・外環調整課長

オープンハウスで寄せられた住民の声でございます。

機能補償道路の素案に対しまして、区が直接お聞きしている主な御意見といたしまして、地域の利便性が格段に上がるので、この計画で進めてほしい、あるいは残地の再建計画が立てられずに困っているので、早く生活道路の計画を決めてほしい、あるいは、余裕のある車道幅員を確保し、歩道と自転車道が設置される道路にしてほしい、また、子どもの通学経路が延びてしまうため安全が心配だ、あるいは環境悪化が懸念されるために道路は要らないというものがございました。

また、国からは、安全面を考慮して歩道を追加してほしい、あるいは外環本線や供用中の高速道路を横断する箇所については現況と同じ数の横断歩道を確保してほしい、並びに住民の憩いの場になるように緑道にしてほしい、通学路としても利用できる安全な構造にしてほしい、抜け道とならないよう、通過交通の抑制について工夫してほしい、あるいはまた、バスルートやバス停について現在の機能を確保してほしい、あと、自転車専用通行道を確保してほしいというものであったと報告を受けているところでございます。

意見の数については把握してございません。

江口じゅん子

今伺っただけでも、本当に地域からさまざまな声が寄せられたことがわかりました。
私も地元の方から、自分たちの生活に大きくかかわる問題だから、もっと丁寧に意見を聞いてほしいとか、現在の生活道路を残してほしいとか、いろんな声を伺っています。

機能補償道路の今後のスケジュールについて

江口じゅん子

それでは、機能補償道路の今後のスケジュールについてお伺いします。

筒井 道路計画・外環調整課長

機能補償道路のスケジュールでございますが、機能補償道路の検討を今回やりまして、素案の公表を行ったところでございます。

これをもとに、皆様の御意見をここでまた聴取してございまして、それを今度、交通管理者とか道路管理者等の協議を入れまして、また意見の集約、取りまとめてまいりまして、今度は案として公表していくと。また、皆様の御意見を聞きながら検討していくというふうな形になってございます。

江口じゅん子

案とする前に、地元住民の声を聞く場を再度設ける、そういった予定はあるんでしょうか。

筒井 道路計画・外環調整課長

先ほど申しましたような形で、今も意見については聞いてございますし、外環により分断される機能素案につきましては、この前のような形で機能補償道路の説明会が行われまして、この間におきまして、国や高速道路の担当者により来場された希望者に対して、図形や模型などをして丁寧に説明したということは承知していますが、今後、検討に当たりまして、また意見を聞きながら進めていくということは聞いてございます。

江口じゅん子

今後、案を策定するに当たって、住民の声を聞く、そういう予定はある、そういった解釈でよろしいんですか。

筒井 道路計画・外環調整課長

先ほども申しましたように、素案の説明がありまして、今意見を取りまとめている最中でございます。その後に案を公表しまして、それをもとにまた意見をお伺いするということでございます。

江口じゅん子

案が出たら、またオープンハウスなりなんなりで聞くけれども、素案から案にするに当たっては聞かないと、そういうふうに私は解釈しました。

先日、私は地元の方とどこの生活道路がなくなって、どこに機能補償道路がつくられるか、特に多摩堤通りの新井橋から喜多見三丁目、宇奈根三丁目、一緒に歩いてまいりました。

この地域は、現在、東名高速を挟んで喜多見三丁目と宇奈根三丁目に分かれているんですが、東名高速の高架下に道路が何本かあって行き来ができるんですね。

ですから、宇奈根の方が多摩堤通り沿いのあのバス停に出るために使うですとか、宇奈根の児童が喜多見小学校に通う実質通学路になっていたりですとか、それから、喜多見の方が鎌田図書館に行ったりとか、そういったことで地域をつなぐ道路として使われています。

これら高架下の生活道路三本が機能補償道路として今後一本にまとめられてしまう、そういった素案が出ました。地元の方からは、これら生活道路をまとめられると不便で困る、もっと地元の意見を丁寧に聞いて機能補償道路を決めてほしいですとか、地元の声が反映されていないのではないか、そういった御意見を私は伺いました。

区は、こうした住民の声をどのように受けとめますか。

筒井 道路計画・外環調整課長

住民の意見とか合意に基づいた案をつくるべきだということでございますので、今回のような形で説明会等を開いてございます。

東名下のほうの三本を一本に取りまとめるというお話でございますが、こちらのほうについても、ただ素案段階でございますので、まだ検討するということを聞いてございます。

江口じゅん子

ですから、私は、先ほど区道の認定、廃止、変更には議会の議決が要ること、それは道路法で定められていて、なぜかといえば、区道を新しくつくるとか廃止するということは、地元の住民の生活や利益に本当に大きく影響することだからということを申し上げました。

新しくつくられるジャンクションは東京ドーム二・五個分、多くの生活道路がなくなったり、ルートが変更したりするんです。それにかわる機能補償道路がつくられる、これは本当に住民の方に大きく影響することなんですね。

ですからこそ、区は、機能補償道路策定には地元住民の声を聞く場をきちんと設け、そして、それを反映させる必要があるのではないでしょうか、見解を伺います。

筒井 道路計画・外環調整課長

こちらのまず機能補償道路なんですが、先ほどお話ししましたように、道路として外環の構造上の問題、警察上の問題、行きどまりが発生しないような問題、危険なところがないとか、そういった根本的なお話をさせていただいて、それを提示しているものでございます。

その後に、またそれをベースにいたしまして、最低限のところでございますので、皆様の意見を聞いてやっていく、案としてつくっていくというものでございます。

江口じゅん子

平成二十一年四月に、地域からの意見をまとめて、国、都の考え方を明らかにした対応の方針があります。

ジャンクションができることで地域が分断されることに対しての区民意見、たくさん書いてあるわけですね。

地域コミュニティーの分断への懸念、多摩堤通りのアクセスなど移動の利便性の低下への懸念、既存の生活道路の機能が確保されるのかとの懸念などなど書いております。

それに対し、対応の方針では、地域の皆様の意見を聞きながら、世田谷区とともに検討し、それまでの利便性の低下を生じないよう機能確保に努めますと書いてあります。そして、区長の七項目の要望でも、対応の方針を遵守し、地域の課題解決に努められたい、そういうことを要望しているわけですね。

副区長、伺いますが、区として住民の意見を聞く場を設ける必要があるのではないでしょうか、いかがでしょうか。

筒井 道路計画・外環調整課長

今お話があったように、対応の方針についても、国のほうには、その対応についてきちっと対応するようにということはこの間もずっと言ってきておりますし、国においても、対応の方針をまとめられたことについては、それを国としてもそういうことで対応したいということを言っております。

機能補償道路につきましては、今課長が説明しましたように、素案として、今まさに区民の意見を聞くということで素案の説明会をやったわけですので、その意見を踏まえて、今度また案をつくり、また意見を聞くというステップになっていくということで、これからもまた御意見を聞く機会はあるということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。

江口じゅん子

地元の方がこれから何十年も使う道路ですから、これからも区民の意見を聞く機会はあるということですけれども、オープンハウスだけじゃなくて、もっとワークショップ形式ですとか、意見交換会の場ですとか丁寧に聞いてほしい、そういう住民の声がありますので、ぜひそちらについて検討し、つくることを要望いたします。

まちづくりについて

江口じゅん子

それでは次に、まちづくりについて伺います。

区は具体的なまちづくりの推進のため調査研究を実施中と聞いております。
平成二十三年度の成果物は報告書という形で私もいただきましたが、今年度の成果物はいつごろ出るんでしょうか。

今後のまちづくりの大変重要な報告ですし、町の皆さんの関心も高いと思われます。ぜひ出していただきたいのですが、いかがでしょうか。

佐々木 砧総合支所街づくり課長

今年度の調査でございますが、三月二十九日までの期限とさせていただいております。

今年度の調査内容でございますが、街づくり方針とこれまでの検討経緯、検討内容を踏まえ、具体的なまちづくりの検討を進めるため、基礎的調査として、地区内における関係権利者の把握調査であるとか、まちづくりルール案の検討、あるいは住民等への周知方法の検討などを行ったものでございます。

今年度の成果につきましては、これまでの基礎調査も含め、今後の具体的なまちづくりの計画等に反映した上で、住民の皆様に対しては説明会等でお示ししてまいります。

江口じゅん子

ぜひオープンにして出していただくよう要望いたします。

そして、今後、まちづくりを進めるに当たって、町会・自治会、商店街など地域を代表する団体に加え、そこに参加していない住民の方も含め広く地域の声をすくい上げ、情報提供していただきたい、重ねて要望いたします。

工業者の事業継続について

江口じゅん子

それでは最後に、何度も質問しておりますが、工業者の事業継続について伺います。

他会派もこの問題を一般質問で取り上げ、東名高速の高架下利用を求めておりました。

ある業者は、高架下を使えるのならば資材置き場にできるけれども、だからといって本社や工場の移転は別問題、区内で準工地域が見つからない事態に変わりはない、悠長なことをしていたら強制収用になるのではないかと不安や焦りが募っているんですね。

第一義的には国や高速会社が解決する問題ではありますが、区として事業継続、代替地確保に悩む農・商・工業者の地権者の話を聞く、区の立場を説明する場を設けるなど丁寧な対応を行うことを求めますが、区の見解はいかがでしょうか。

佐々木 砧総合支所街づくり課長

今後、東名ジャンクション周辺につきましては具体的なまちづくりを進める上で、意見交換会の場などにおいて、地域の皆様の御意見を伺いながら丁寧に進めていく予定でございます。

ただ、先ほど委員からもお話しのありましたとおり、本来、地権者に対する生活再建、事業維持等につきましては、まずは整備事業者である国やNEXCO中日本のほうでされるべきというふうに認識しております。こういうことから、移転に伴う関係権利者への丁寧な対応を事業者に求めてまいります。

江口じゅん子

区内の大切な事業者が事業継続できるよう、区としてあらゆる手だてを考え行動することを求め、以上で質問を終わります。

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