平成23年第2回定例会 代表質問

2011年06月14日 江口じゅん子区議

山野小第二グラウンド内への認可保育園の整備について

江口じゅん子

質問通告に従って、質問いたします。

まず、山野小第二グラウンド内への認可保育園の整備についてです。

世田谷区発表の平成二十三年四月現在の待機児童数は六百八十八人です。区の待機児童数は、昨年まで三年連続二十三区最大となりました。その要因は、世田谷区が二〇〇二年から六年間認可保育園をつくらなかったためです。

その間、日本共産党は、一貫して整備再開を要求しました。区はその後、方針転換し、待機児解消のため世田谷区子ども計画を策定、整備を進めています。私たちは、区の努力を評価するとともに、さらなる認可保育園の増設を求めます。

平成二十二年度の認可保育園整備候補地に山野小第二グラウンド敷地内が計画されました。しかし、五回の保護者説明会と三回の地域説明会を経ても合意が得られず、区は二十二年度中の整備ができませんでした。

説明会参加者によると、第二グラウンドは学校で唯一ボールを自由に扱えるところ、子どもたちは狭い校庭でひしめき合っている、これ以上活動の場を狭くしないでほしい、そういう声ばかりで話は平行線だったとのことです。地域、保護者の心配は、子どもたちの遊び、体育、課外活動が制限されることです。

私は山野小に行き、現場を見て関係者から話を聞きました。そして、地域、保護者の皆様の主張に納得をしました。山野小の児童数は世田谷区で二番目に多い九百五名です。校庭も第二グラウンドも時間割りはすべて埋まっています。

放課後も第二グラウンドは、学校のクラブと地域の野球・サッカー活動で、年末年始しかあきがありません。校庭では狭くて禁止のボールけりができたり、球技の授業では二面コートがとれます。第二グラウンドがあることで、子どもたちの体育、課外活動が保障されているのです。

昨年九月議会で子ども部長は、山野小学校につきましても、関係者の方々にご理解をいただけるよう取り組んでまいりますと回答しています。区に質問をします。山野小第二グラウンド内の認可保育園整備については、住民関係者の合意は困難に思われます。区の見解をお尋ねします。

私たちは、世田谷区の保育園整備方針に疑問があります。区は、今回の保育園サービス施設分園の整備方針で次のように述べています。

この計画は、区有地や学校施設などを利用して認可保育園の分園を中心に早急に整備するもので、国の補助金である安心こども基金を活用するもの、そして、区は財政的に非常に厳しい状況であり、今回の保育園の整備については、民有地を取得するのではなく、区有地を活用して整備する手法としています。

私は、その手法で中学校や第二グラウンド内にできた分園を視察しました。二、三階建ての狭い園舎が敷地の片隅に建ち、ある園では廊下もありません。

保育士さんからは、園庭がないため、十分以上かけて本園に散歩に行く、雨の日は狭い室内で遊ぶので子どもたちがかわいそう、そういったお話をお聞きしました。分園を中心とする整備方針には改善が必要と感じました。

日本共産党は、昨年保育に関する緊急提言を発表しました。国に、自治体への支援策として、建設費、土地代の助成拡充、国有地の活用、国庫負担の復活などを求めています。

同時に、世田谷区に認可保育園整備への予算拡充を求めます。例えば、山野小の計画と同じ六十人ほどの分園整備予算は一億六千万円、うち区の負担は二千万円です。待機児の解消、そして、子どもたちの学び、保育環境の保障、どれもすべて大事です。

そのために、日本共産党は、世田谷区に認可保育園整備の予算拡充を求めます。不要な大型開発をやめ、七百億円以上の積立金を活用すれば、予算はつくれます。区長の見解をお尋ねします。

保坂 区長

江口じゅん子議員より、保育園予算を拡充すべしとのご質問をいただきました。また、保育園分園のあり方についても、園庭がないなどの問題を指摘していただきました。私自身も保育のあり方についてしっかり見てまいりたいと思います。

ことし四月の認可保育園の入園見込み者数が四千四百人を超えて、平成十七年の約二倍になっているという現状を踏まえて取り組んでいきたいと思います。

今後、保育園の予算、これを費用対効果の最大値をしっかり上げていくという見地で、待機児解消のために使っていきたいというふうに思います。

これまでも国有地を使っての二園スタートをするということであるとか、あるいは、都有地を長期間借りるなどの方法もとられてきました。

また、公営住宅や大規模団地の建てかえ時に保育園を整備するなどの施策もぜひ進めていきたいというふうに考えております。予算の制約を理由にして整備が進まないということがないように知恵を出してまいりたいと思います。

詳細については、所管から答弁させます。

萩原 子ども部長

私からは、山野小第二グラウンド内への分園整備についてのお尋ねにお答えいたします。

山野小学校第二グラウンド内一部への認可保育園分園整備につきましては、昨年度保育サービス待機児の状況と区が抱える状況を保護者、地域の方々にご説明し、保育所整備にご理解いただけるよう説明会等を重ねてまいりました。

砧地域の保育サービス待機児は昨年度より増加しており、当該地区周辺は保育ニーズの高いところでございます。引き続き今年度の整備に向けて、関係者のご理解を得られるよう努力してまいります。

以上でございます。

都営成城八丁目アパート跡地への特養老人ホームなどの整備について

江口じゅん子

次に、都営成城八丁目アパート跡地への特養老人ホームなどの整備について質問いたします。

私は、昨年まで病院看護師として、たくさんの高齢者、家族に接してきました。現場では特養ホームの二、三年待ちは当然で、中には家族が介護疲れで休息が必要、そういった入院理由もありました。私は、高齢者、家族に大きな負担を強いる現実を見てきました。

平成二十一年のデータでは、二十三区の中で世田谷区の予算に占める土木費の割合は四番目、一方で民生費の割合は十五番目です。さらに区は、政策点検方針で、高齢者の健康・生活維持に必要ながん検診、区民健診、敬老見舞金などを削減しました。

では、病気、障害のある高齢者、家族の最後のよりどころである特養ホームはどうでしょうか。平成二十三年四月現在、区の六十五歳以上の人口は十五万五千五百十九人、それに対する区の特養ホーム数は十八カ所、定員は千三百四十九人だけ、整備率は〇・八七%と、二十三区中下から四番目です。

さらに、石原都政の老人福祉費削減で、東京都全体の特養ホーム整備率は全国四十三位になりました。世田谷は、全国四十三位の中の二十三区中下から四番目ですから、不足は歴然です。

私たちは、ことし三月、住民団体と特養ホーム増設署名、千三百九十三筆を集め、区に申し入れをしました。増設の区民の願いは切実で、待ったなしです。

日本共産党は、そのために、国に補助金の増額、国有地の活用を要望しています。同時に世田谷区にも、特養ホーム整備、高齢者福祉の予算拡充と早急な対応を求めます。

六月二日、都と世田谷区から、成城八丁目アパート跡地への特養ホームなどの福祉施設整備が発表されました。成城の住民の皆様の長年の運動が実ったものです。

そして、私たちもこの件を繰り返し議会で要望してきました。しかし、計画では、ことし六月の発表から平成二十六年十月の開設まで三年半も時間がかかります。都と区によると、補助協議や審査などでこれ以上の短縮は困難という説明です。

しかし、現代の行政は、従来の方法に固執しないシステムの改革が求められています。また、区は、この成城の特養ホームが今後最も早くできる施設で、現在ほかの計画はないとしています。それならなおさら、機を失することなく、スピード感を持った取り組みが必要です。

今後ますます高齢者人口はふえます。今も老老介護や現役世代の介護理由の退職が年十万人以上という実態があります。家族の大きな負担で介護は成り立っています。

世田谷区は、高齢者福祉にもっと力を尽くし、さらなる特養ホーム増設をすべきです。高齢者と家族は一刻も早い整備を待ち望んでいます。

区にお聞きします。成城特養ホーム整備に、発表から開設まで三年半では時間がかかり過ぎです。早急な整備を求めます。

私は、この建設予定地周辺の住民の皆様からお話をお伺いしました。施設整備に喜びの声がある一方で、高さ、音など周辺環境への配慮の要望がありました。地域住民と事業者、当該団体の要望を大切に、区民の皆様が待ち望んだこの整備計画を進める必要があります。

区の見解を求めます。

以上で壇上からの質問を終わります。

堀川 地域福祉部長

都営成城八丁目アパート跡地への特養老人ホーム等の完成まで時間がかかり過ぎる、早急な整備を求めるというご質問にお答えいたします。

成城八丁目都営アパート跡地につきましては、この間区からも、東京都にご理解、ご協力いただけるよう働きかけてまいりましたが、このたび東京都において、都有地活用による地域の福祉インフラ整備事業を実施していただき、民間事業者により特別養護老人ホームを含む高齢者施設等が整備される見込みとなったところでございます。

特別養護老人ホームを整備する場合には、建築に関するさまざまな手続に加え、老人福祉施設の整備に関する手続が必要となります。

具体的には、近隣住民への説明から始まり、都の補助金に係る協議から審査を経て、内示までには一定の期間、約九カ月余りを要し、その後、各種建築法令上の手続を経て約半年、建築確認後、着工から竣工が一年半、そして開設へと至りますが、事業者の決定から開設までにはおおむね三年の期間が必要と見込んでおります。

区といたしましては、滞りなく計画が実現されるよう、住民説明会の際に協力することや、補助金に関する事務等について迅速に進めることに努めてまいりたいと存じます。

以上でございます。

藤野 保健福祉部長

都営成城八丁目アパート跡地に施設整備するに関しての地域住民の声を聞いて進める必要があるとのご質問にお答え申し上げます。

公共施設の整備に当たりましては、整備計画地の近隣の方々のご理解をいただくことが非常に重要であると考えております。

特に区の福祉施策では、高齢者、障害者が必要な支援を受けながら地域生活を継続できる生活基盤の整備を目指しており、整備する施設は、地域の方々と交流を持ち、地域に親しまれ、地域に根差した施設となることが望まれます。

このため、成城八丁目跡地における施設整備に当たりましては、東京都との合同説明会の開催などを通して、整備する施設の内容等について丁寧な説明を行い、住民の方々のご理解を得られるよう努めてまいります。

また、建物設計に当たっては、各種関連法律や条例を遵守し、住環境に配慮するとともに、工事に当たりましても近隣住民の安全確保に努めてまいります。

以上でございます。

再質問

江口じゅん子

ただいま区長の答弁で、予算制約を理由に認可保育園の整備がおくれないようにしたいという、そういったご回答をいただきました。

私は、今回の分園の視察や、それから山野小学校を実際に見学することで、子どもたちの教育環境を狭めて、狭い分園での保育が本当に子どもの成長にとってよいのか、そういった問題意識を大きくしました。区長にもぜひ現場を見てほしいと思います。

そして、認可保育園整備に関しては、予算制約を理由に整備がおくれないようにしたいということですが、それは予算拡充をしていくというふうにとってよろしいでしょうか、区長の認識をお伺いします。

そして、特養ホームです。世田谷区の特養ホーム整備計画が今後たった一つだけでは、今困っているお年寄り、ご家族、そして、老後に不安を持つ区民の皆様への不安、要望にこたえられないのではないかと思います。

区長は招集あいさつの中で、特養ホームに対して、都や国の所有する土地を長期的に借りる方法も含めて検討をしますと述べられています。

世田谷区は特養ホーム増設をふやすべきともう一度述べまして、区長の認識を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

再答弁

保坂 区長

再質問に答弁をしたいと思います。

まず、先般、山野小学校のご近隣の当時の第二グラウンドがつくられる際にご苦労された皆さんのお話を聞きました。機会をつくって、ぜひ現状を見たいというふうに思っております。

予算の拡充についてのお尋ねでございます。

昨日来の議論の中で、区の財政状況の最大の懸案として取り組んでいくということを申し上げました。

歳出、そして歳入のバランス、これは現状では、大変こういう景気が悪い、こういう状況の中では、世田谷区だけが直面する問題ではもちろんありませんけれども、不必要な歳出については見直していく、区民生活に対して、非常に区民の命、生命を預かる医療福祉の分野についてはしっかりやっていく、こういう基本姿勢で対処をしていきたいと思います。

この分野の予算が比率として減少するということはないものと思います。

特養ホームについてお答えいたします。

特養ホームについて大変区民の要望が高いという認識を昨日来の他会派との議論でもお話し申し上げましたけれども、比較的この世田谷区内の中堅層の所得のある方についても、入所時に数千万円かかり、また、数十万円という大変高額な高級老人ホームといいましょうか、こういう施設が、実は入居者が今どんどんいなくなっているというような話も聞いています。

実は、国の新しい制度で、この分野、いわばサラリーマン世帯の階層で、自立をして、そして介護・ケアつきの高齢者の住宅と、自立型の住宅と言いますが、そういうものを現在提案されて制度ができ上がっていると聞いておりますので、この面のプロパーである秋山副区長に頑張っていただいて、多面的にこの世田谷区内に、高齢者の安心して過ごせる場をつくっていきたいというふうに考えております。

江口じゅん子

区長から今答弁をいただきました。保育整備、特養老人ホーム整備、ぜひ予算の拡充をお願いしたいと思います。

以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

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