江口区議が予算特別委員会にて補充質疑を行いました。

2019年03月22日 江口じゅん子区議

外環道について

江口じゅん子

日本共産党の補充質疑を始めます。

私からは、外環道について伺います。
当初から国などは、外環道は地下四十メートル以深の大深度地下工事で、地表部に影響はないと説明をしてきました。しかし、昨年、野川に、地下シールドマシンの工事によって、酸素濃度が大変低い危険な空気が気泡となって一カ月以上も噴出、さらに地下水の流出と、事業者も認める想定外の事態が生じ、工事は半年間とまりました。
事業者は、昨年十二月の説明会で、気泡漏出及び地下水流出推定メカニズムを説明、今後、安全な掘進方法を確認しながら掘進するとし、ことしから本掘進を開始しています。
しかし、このメカニズムは推定であり、いまだ解明をされていません。安全かどうかを確認しながら、現在喜多見の住宅街真下を掘進しています。

ここに、二月十八日、シールドマシンが通過する地域に配られた事業者からのお知らせのビラがあります。二台のシールドマシンは、下記の時期に通過を予定しておりますので、お知らせいたしますとあります。
ここに地図が書いてあって、先行する南行き、おくれて北行き、二台のシールドマシンが、三月から四月にかけて一カ月程度掘進をすると、見てもらってわからないとは思うんですが、地元の人でも本当によく見ないとわからない地図にざっくりと時期が示されている、本当に不親切な告知ビラだと思っています。

今、マシンは野川沿いを掘進し、先行する南行きのマシンはこれですね。野川と世田谷通りを交差する中之橋の前、そしておくれて北行きのマシンは多摩堤通りに係る喜多見大橋を越えた付近にあります。今後、世田谷通りを越えれば、成城の住宅街真下を掘進する予定です。

こうした中、今、喜多見の住宅街で、先ほど他会派から質問があったように、住宅街真下の大深度地下をシールドマシンが通過する際、振動を感じるという訴えが複数寄せられています。

私は、先日、地域の方と一緒に野川沿いを歩き、喜多見七丁目の地域の方々や、そして野川を監視する警備員というのがおりまして、私も歩いて初めてこういった方を知ったんですが、ちなみに地域の方はどなたも知りませんでした。その警備員などからもお話を伺いました。

野川の右岸側のある方は、早朝の四時ごろ、震度二から三程度の原因不明の振動に目が覚め、一時間続いた。左岸の雁追橋近くの方は、夜、二十三時四十分ごろに震度一程度の小刻みな揺れで目が覚め、二十分間続いた。事業者の二十四時間ダイヤルに電話をしたら、雁追橋の名前すらもわからず、話にならなかった。
詳しいことは後ほど電話させるというので待ったが、今に至るまで何の応答もない。また、同じく左岸のある方は、うちは揺れは感じないが、家屋がギチッときしむ音がしたなどです。また、振動に気づかなかったというお宅もありました。

この町内では、今後もう一台シールドマシンが通過するため、振動や異変を感じたら記録をしましょうと住民間の自発的呼びかけが行われていました。
さらに地域の方々からは、今まで影響ないと言っていたのに、振動で家屋への影響が心配、事業者はきちんと説明してほしい、二十四時間ダイヤルは当てにならない、また、振動計をつけてほしい、野川の監視員がいることを知らなかった、地域に知らせてくれれば私も聞きに行く。
このビラです。このビラでは、いつうちの真下を通過するかわからない。もっときめ細かい情報と通過する直前にポスティングをしてほしいなどなど、要望と改善の声を多数伺いました。

区はこの間、気泡や地下水発生に対し、住民、議会の要望を受け、事業者を来庁させ、岡田副区長が早期に地域への説明を要請した経緯があります。区長の七項目の要望に立ったこの対応で、さきに述べた十二月の説明会は、沿線では当区のみ実施をされました。

このたびの振動に関して、事業者へ調査と説明、また先ほど振動をはかったという答弁がありましたが、そうした情報こそきちんと提供してもらいたい。これも含め情報提供、周知改善を求めていただきたいと思いますが、区の見解を伺います。

小山 道路・交通政策部長

外環道の本線トンネル工事につきましては、工事に伴い、昨年、東名ジャンクション周辺部で地下水の流出や野川河床から漏気が発生するなどの事象が生じました。
区では、事象の発生後、直ちに原因を究明した上で、不安に思う住民の皆様にわかりやすく丁寧に説明を行うよう、外環事業者に再三にわたり要請したところ、昨年十二月に喜多見にある常設会場で、事象発生のメカニズムや今後の掘進計画などをお知らせする説明会が開催されたところでございます。

委員お話しのシールドマシンの掘進に伴う振動につきましては、区にも区民の方より連絡をいただいたことから、直ちに外環事業者に状況を確認するとともに、住民の方からの問い合わせなどにつきまして、丁寧な対応を行うよう申し伝えたところでございます。

区といたしましては、引き続き区内での工事が続くことから、安全を優先し、工事を行うとともに、地域住民の方々へ情報提供などを含め、適切に対応するよう改めて申し伝えてまいります。

江口じゅん子

先ほどお示ししたこのビラは、同時に万が一の安全対策についても書かれています。地上部では、シールド機の通過前、中、後に、地表面高さを測量します。さらに、異常が生じていないか確認するため、警戒車両などで巡回とあります。

そして、このビラの裏面にはさらに詳しく書いてあります。ここに地下室、井戸を所有されているお宅にて、皆様の安心確保のための酸素濃度調査をさせていただきます。
さらに、安全安心の取り組みについては、万が一避難が必要となる場合には、拡声器、戸別訪問により周知します。そして、近くのオープンスペースなどに避難誘導します。

喜多見常設会場を開放するなど、一時的に避難が可能な近隣施設を確保しますと、避難誘導、避難所の確保についても明記をされています。
地上部の異常にお気づきの点がありましたら、二十四時間ダイヤルはここですよと、そういったことも書かれております。いずれにせよ、事業者としても想定外の事態を受け、これら安全対策を行わざるを得ない状況です。

この間の事態は、大深度地下利用のそもそもの前提が崩れていると言わざるを得ないと認識をしています。しかも、これは当区で起きており、担当の岡田副区長に伺いますが、この間の事態をどのように認識されているか伺います。

岡田 副区長

今、委員のほうから御紹介いただきましたけれども、この外環道の工事に際しましては、保坂区長のほうから、国交省の外環事務所長宛てに七項目の要望を出しております。

具体的には、工事が地盤、地表に与える影響等に関する周辺住民への情報提供であるとか、振動、騒音等、環境への影響に対する最新の技術を適用した調査、対策、また環状八号線等への車両の流入、渋滞予測の開示、こういった七項目にわたりまして要望事項を伝えておりまして、この要望事項を踏まえまして、この間、気泡問題、また安全対策、こういったことについても、不安に思う区民の皆さんに丁寧に説明することが、円滑な事業の推進につながるんだということを事務所長にも、私からも直接、再三にわたりお話をさせていただいたところでございます。

いずれにしましても、今後、区内の民有地直下で工事が行われていくということになりますので、安全を最優先にして工事を行うとともに、住民の方々が安心できるような対応を行うよう、引き続き要請をしてまいりたいと思います。

江口じゅん子

地元区として七項目の立場に立った毅然な対応をお願いしたいと思います。
 そして、区長はこの間、東名以南延伸の掘進を表明しています。
また、今後、玉川地域で大深度利用のリニア新幹線工事も予定をされています。
しかし、大深度の安全神話は崩れています。我が党としては、今からでも外環事業の中止と大深度事業の見直しを繰り返し要望し、中里委員にかわります。

<< 前のページに戻る