江口区議が予算特別委員会にて質問を行いました。

2016年03月16日 江口じゅん子区議

二子玉川再開発におけるビル風被害について

江口じゅん子

私は、一般質問に引き続き、二子玉川再開発におけるビル風被害についてお伺いします。
私は、これまでも、高齢者が転倒により骨折、また、ことし、春一番が吹いた二月十四日、バスターミナルなどがある交通広場そばで、赤ちゃんが風によりベビーカーから落ちたことなどを述べてきました。
こうした状況がありまして、二年前になりますけれども、平成二十六年三月に、区のホームページでは、「風が強い日にはこんなことに気をつけましょう!」と注意喚起のページを出しているんです。ここにそのページをプリントアウトしたのがあって、ホームページにあるわけですから、どのくらいの方がこれを見ているかはわかりませんけれども、「風が強い日にはこんなことに気をつけましょう!」を読みます。二子玉川駅周辺では、南寄りの風の日には局所的に強い風が吹くことがあります、風が強い日には、ベビーカーなどは風を受けとめやすいので注意が必要です、強風が予想されるときは不要不急の外出は控えましょう、風が強い場所では自転車は押して歩きましょう、幼児同乗用自転車は特に注意が必要です、高い建物の近くでは、急に風が強くなったり、風向きが変わることがありますなどなど、ビル風への注意喚起が明記されているんです。
この間、防風パネルや植栽、そして迂回路など、対策はとられました。しかし、これは風を避けるための手だて、手段であって、ビルがある限り風は続くので、駅周辺地域は現在も、そしてこれからも、このホームページにあるような、強風時は十分注意しなければならない環境になっております。
昨年、第二期工事が竣工しました。二子玉川再開発地域を訪れる来訪者数は激増しております。二子玉川駅の一日の利用者数は約十三万人。これでガレリアなどでイベントがあったりですとか、初売りとかセールとか、そういった時期などはさらに人が来られるということで、ことし一月二日のライズなどの初売りには十六万七千人が来られたということです。
ここで伺いますが、こうした来訪者に対するビル風への注意喚起対策などは行われているんでしょうか、伺います。

谷亀 拠点まちづくり第二課長

来訪者に対するビル風への注意喚起についてお答えいたします。
注意喚起につきましては、再開発組合のほうでもしっかりと認識しておりまして、再開発区域内の例えば自転車駐輪場の出入り口などに強風注意等のサインを掲げる一方、区からの要請にも応じまして、多摩堤通りにも電光表示板等を設置しております。

江口じゅん子

訪問者に対するさらなる効果的な対策が必要だと思いますので、引き続きそれを行ってください。

風対策の専門家会議設置の目的について

江口じゅん子

さて、こうしたビル風被害があり、区は平成二十五年一月に風対策の専門家会議を設置しました。改めて経緯などを確認したいと思います。
伺いますが、専門家会議設置の目的を教えてください。

谷亀 拠点まちづくり第二課長

専門家会議の報告資料にも明記しておりますけれども、二子玉川東地区のビル風の発生に関して、歩行者等の安全確保のために、より効果的、効率的に対策を実施することを目的としております。

江口じゅん子

今るる御説明いただきましたけれども、区の専門家会議設置要綱の目的には、「二子玉川東地区のビル風の発生に関して、歩行者等の安全の確保のために、より効果的・効率的に対策を実施すること」、このように明記されているんです。こうした目的で約二年にわたり専門家会議の検討が行われ、そして報告が出されました。
ここにその専門家会議の報告書があります。風環境の評価というところでは、再開発事業区域の風環境は厳しいことが示された、強風の影響と考えられる転倒も報告されているとあります。そして、専門家会議は、評価指標と歩行者・自転車通行経路などを考慮して、対策が必要と考えられる箇所を多摩堤通り沿いの三カ所に絞りました。
ここにパネルがありますけれども、これが多摩堤通りで、専門家の委員会が必要というふうに言ったのは、ここのⅠ―b街区、ライズなどがあるところと、それと、これがバスターミナルなどがある交通広場です。ここに今、Ⅱ―a街区ということで、蔦屋家電とか、それから楽天とか、あとシネマコンプレックスがあります。ここが二カ所目です。Ⅲ街区が超高層ビルのマンションになっております。Ⅲ街区のここも必要だということで、一カ所、二カ所、三カ所、この場所の対策が必要ということを示しております。
続きまして、これは専門家会議の検討結果報告書で示された現況のシミュレーションによる風環境の評価結果です。ちょっとわかりにくいかもしれないんですが、これが駅で、これがライズなどがあります。交通広場があって、ここに蔦屋家電とかシネコンがあって、再開発の超高層マンションです。見てもらってわかるように、再開発の超高層ビルの周囲が黄色と赤で覆われているのがわかると思います。この黄色はどういうことかといいますと、強風により歩行などに影響を及ぼす可能性がある地点、そして、赤色というのが、強風により歩行者などの転倒の可能性がある地点となっております。確かに多摩堤通り沿いを見ますと、最も危険な、転倒の可能性がある赤色が非常に多いということがわかります。しかし、それ以外の場所は、ここは交通広場なんですが、交通広場であっても、赤、黄色の――赤の面積も多いですよね――強風で覆われているという、そういった現況になっております。
それでは、なぜ対策箇所を多摩堤通りの三カ所に絞ったのか伺います。ほかの箇所の対策は不要ということなんでしょうか、教えてください。

谷亀 拠点まちづくり第二課長

専門家会議により計測されたデータに基づきまして、再開発エリア及びその周辺について、風環境の評価を行っております。その結果から、対策が必要と考えられる箇所を抽出したものが、この三つのエリアになっておりまして、決して三つに絞ったというものではないと認識しております。なお、専門家会議で抽出されました、対策が必要とされる箇所につきましては、専門家による評価指標と歩行者・自転車通行経路等が考慮されたものになっております。したがいまして、区としましては、対策が必要とされる箇所について、優先的に取り組んでまいります。その他の場所につきましては、今後の状況を注視しながら、必要に応じて対応してまいります。

再開発組合が示した対策に対する区の認識について

江口じゅん子

今の御答弁で、対策が必要と判断し抽出した箇所がこの多摩堤通りの三カ所で、その他の場所については、今後注視をして、必要であれば対策をとっていくということなんですが、その他の場所は今後注意深く見てといった御答弁でしたけれども、このシミュレーションで現況あるように、今でも黄色と赤の危険な強風が吹いていることが示されていて、住民の方からは、特に交通広場の風対策をしっかりやってほしいというふうにもう区は聞いているわけですから、今後注視してということではなく、早急な対策が必要だというふうに思っております。
専門家会議は、多摩堤通りの必要だというこの三カ所の対策について、大きく三つの対策案を示しました。一つ目は植栽です。そして二つ目は、強風エリアを避ける対応、これには注意喚起、迂回路などがあります。そして三つ目は、風を抑制する対応です。これがすなわち多摩堤通りを覆う大屋根ということです。大屋根によって、多摩堤通りだけでなく、交通広場のビル風対策にも効果があると報告書には明記をされております。この専門家会議の提案を受けまして、再開発組合がこの提案を検討し、実際に行うと示した対策が、先ほど他会派への答弁でもありましたけれども、主に多摩堤通りの東陸閘交差点の横断歩道新設、そして、そこの場所への警備員配置、植栽の生育改善などです。
ここで伺いますが、再開発組合が示した対策に対する区の認識を伺います。

谷亀 拠点まちづくり第二課長

専門家会議により計測されたデータに基づきまして、再開発エリア及びその周辺について、風環境の評価を行っております。その結果から、対策が必要と考えられる箇所を抽出したものが、この三つのエリアになっておりまして、決して三つに絞ったというものではないと認識しております。なお、専門家会議で抽出されました、対策が必要とされる箇所につきましては、専門家による評価指標と歩行者・自転車通行経路等が考慮されたものになっております。したがいまして、区としましては、対策が必要とされる箇所について、優先的に取り組んでまいります。その他の場所につきましては、今後の状況を注視しながら、必要に応じて対応してまいります。

地域住民等から追加要望があった場合について

江口じゅん子

東陸閘交差点に横断歩道をつくってほしい、そういった声というのは、交通対策として聞かれておりまして、それはそれで必要だと思っております。そして、確かに大屋根案に対しては、住民からは、新たな被害が生まれるなど、反対意見が多かったことも承知をしております。しかし、今回、再開発組合が示した対策というのは、多摩堤通りの最もビル風被害がひどいと言われる西陸閘交差点では、既に警備員が配置されたりですとか、植栽も、この間、植えかえをしたりとか行われているわけですよね。Ⅰ―b街区の超高層ビルが建って、ビル風被害が生まれてから約五年がたちます。専門家会議には約一千万円の予算もつけ、時間もかけてまいりました。しかし、結局、再開発組合が示した案は、植栽の生育を待つ、そして主に東陸閘対策ということで、率直に申し上げて、大変不十分という感想を持っております。
東陸閘対策は必要なので、これはこれできちんと進めてもらいたいと思っておりますが、その上で問題なのは、今後の追加の風対策を早急に行うということです。先ほど、専門家委員会で示した現況の風環境のパネルを示しました。これには続きがありまして、大屋根など、専門家委員会の提案どおり対策を行った後の風環境というのは、このように変わります。見てもらいますと、ここが多摩堤通りなんですけれども、対策をした後は、ごらんのように、黄色や赤の危険な強風の範囲が非常に狭まっているのがわかると思います。交通広場のところも、ここは今、赤がほとんど、多いという状況ですが、非常に少なくなっているのがわかります。ただ、これは大屋根をつけた後のシミュレーション結果なんです。今回は、主に組合は東陸閘対策を行う、大屋根は行わないということなので、結局、現況の風環境は、多摩堤通り以外には大きな変化がない、やっぱり交通広場などの危険なビル風の状況は残っている、そういったことだと思います。特に交通広場では、先ほど申し上げたように、赤ちゃんがベビーカーから落ちたり、バスターミナルには、日産玉川病院などに行くバス停があり、そこに通院する高齢者、お子さんなどが強風にさらされ、バスを待っている現状があります。バス待合室をつくってほしいという切実な要望が寄せられています。
ここで伺いますが、住民から、交通広場などの追加ビル風対策、さらに、多摩堤通りの抜本的風対策として、地下道やカバーで覆われたエレベーターつき歩道橋の検討をしてほしい、こういった要望が根強く聞かれております。ぜひ再開発組合が示した主に東陸閘対策で終わらせることなく、今後も追加の風対策を早急に行うことが必要と考えますが、区の認識をお願いいたします。

谷亀 拠点まちづくり第二課長

繰り返すようですけれども、今回の再開発組合から示された対策は、対策が必要とされる箇所に対して一定の効果が期待できるものと考えております。地域住民等から追加要望があった場合には、再開発組合のほうにもお伝えいたします。

江口じゅん子

主に東陸閘対策を今回示したわけで、それには確かに一定の効果はあると思います。しかし、先ほど申し上げたように、特に交通広場など、ほかの地点は残されているわけで、今、要望を事業者のほうにお伝えするということですけれども、それだけでは本当に弱いと思うんですね。やはり求められているのは早急な風対策ということで、ぜひ強力に再開発組合を今後も指導していただきたいということを重ねて要望いたしまして、私の質問を終わります。

 

 

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